A Building for Agriculture Administration
郡農業会議所、ハライン市

ザルツブルク州のハライン市にあるこのオフィス建築は、ファサード緑化を伴う木造の単体として、都市部における自然で省資源的な建て方を体現しています。
農林業の業界団体、ザルツブルク州農業会議所は本館を新築するにあたり、気候保全と省資源の模範になる建物を造りたいと考えました。そして2022年に建て替えられたその建物は、この意図に優るものになりました。ほぼ真四角の三階建ての躯体は、カラマツ材を使用したスケルトン構法で施工されています。建物の南側と西側の半分はベランダがぐるりと囲んで木を保護する構造になっており、同時に日除けの役割も果たしています。その効果を強化する垂直のファサード緑化が、周辺に建つ、薄い色彩の建物の真ん中でこの建物を際立たせています。
室内では、現しにされたスケルトン構造の梁と柱、そしてトウヒを使った内装が色彩的なアクセントとなっています。建物の端から端まで帯のように続く広々とした窓からは周辺の自然が見渡され、公共物という利用目的の建築としては珍しい情緒を醸し出しています。
- Location
- Hallein / AT
- Completion
- 2022
- Client
- Salzburg Chamber of Agriculture and Forestry, Salzburg, sbg.lko.at
- Architecture
- LP architektur ZT GmbH, Altenmarkt im Pongau, www.lparchitektur.at
- Structural Engineering
- ConLignum ZT GmbH, Rottenmann, www.conlignum.at
- Timber Construction
- INNOVAHOLZ GmbH, Niedernfritz, www.innovaholz.at
- Photography
- Markus Rohrbacher, Radstadt, markusrohrbacher.com/










