A Kindergarten in a Historical Building
歴史的建築の中の幼稚園

この幼稚園では、場所の特徴を成してきた建物の容積や性質を変えることなく、改修・増築が行われました。屋根裏階には、屋根のかかった屋外空間を含む多目的ゾーンが作られました。
自治体ウンターアーハ・アム・アッターゼーにある切妻屋根の黄色い家は、1898年にオーストリア=ハンガリー帝国が手掛けた初期の幼稚園で、開設以来、今日まで続いています。このシンプルな単体建築はまた、いつの時代もこの村を特徴づける建物でした。
建築家のソニア・ホーヘンガッサー、エルハルト・シュタイナー、そしてユルゲン・ヴィルンスベルガーがこの建物の改修・拡張の依頼を受けたのは2016年のことです。その時に重視されたのは、建物の個性やプロポーション、容積を損なうことなく、既存の構造の中に新しい空間プログラムを展開することでした。そのために必要とされた空間は、これまで未利用だった屋根裏階にありました。一階には親子遊びグループの場、更衣室、オフィス、そして二階には幼稚園の2教室が配置され、切妻の屋根裏階には屋根の下の屋外空間を含む多目的ルームが作られました。一般的な天窓は作らず、その代わりに木ルーバーを縦方向にはめ込んで、切妻側から明るい自然光を取り入れるとともに、周囲の景色も眺められるようになっています。
- Location
- Unterach am Attersee / AT
- Completion
- 2017
- Client
- Community of Unterach, Unterach am Attersee, www.unterach-attersee.ooe.gv.at
- Architecture
- Hohengasser Wirnsberger Architekten and Erhard Steiner, Spittal an der Drau, www.hwarchitekten.at
- Structural Engineering
- Brandstätter Ziviltechniker GmbH, Salzburg, www.brandstaetter-zt.at
- Timber Construction
- Jakob Ebner Bau GmbH, Mondsee, www.ebnerbau.com
- Photography
- Volker Wortmeyer, Salzburg, www.wortmeyer.at

