Extension for a School

学校建築で上階を増築

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インスブルック市にある建築・デザイン高等技術学校の四階建てのメイン校舎では、木造により一階分が上に増築されました。増築により学校運営の空間を増やすことができただけでなく、非常に高レベルのデザインが実現されました。

インスブルック西部にある建築・デザイン高等技術学校は、1970年代に創立された多くの学校同様、甚だしい教室不足に悩まされていました。そこで同市の建築事務所ao-architektenは、四階建てのメイン校舎を五階建てに増築することにしました。ぐるりと帯のように並んだ窓と、その上部のアルマイト処理を施し、エッジをつけたアルミニウムの暗い色調のファサードが際立っています。基礎への負荷に制限があったため軽量の構造としました。また木造部分はプレファブ構法により短い工期で実現されました。それは、上空が空港の着陸ルートになっていることからも必要なことでした。構造的な理由から柱を立てやすくするために、まず環状のコンクリートリングを設置しました。天井の構造は集成材が担い、スパンが最も大きい部分には鉄骨トラスを数本入れています。この天井の構造が室内空間の一番大きな特徴を成しています。明るい木製の帆のような、鋸型の構造が頭上に広がります。その間からフロア全体に自然光がまんべんなく降り注ぎ、フレキシブルな講義形態を可能にしています。

  • Location
  • Innsbruck / AT
  • Completion
  • 2021
  • Client
  • BIG Bundesimmobiliengesellschaft m. b. H., Vienna, www.big.at
  • Structural Engineering
  • Alfred Brunnsteiner, Natters, www.dibral.at
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