Modern Workspace in a Barn
畜舎からモダンな仕事空間へ

ヒッティサウ村では農業に使われていた建物が思考の工房として用途転換されました。木、藁、そして粘土が、建物に独自の個性を与えています。
かつて家畜を飼い、干し草や藁を保存していたところに今あるのは建築事務所。少し意外な過去を持つこの建物は、模範的な建物の転用・継続利用プロジェクトです。その昔、農業に使われていた建物は、木の支持構造物のみを残してすべて解体され、地元の循環可能な天然素材を使った建物に改修されました。二階のトラス構造の壁や天井には、ストローベイルが詰められています。室内の左官壁には現場の基礎工事で採掘した粘土を利用。天井には、吸音のために羊毛フェルトが仕上げ材として貼られています。土を叩き固めた版築床は滑らかに磨き上げられ、まるで天然のテラゾーのようです。一階は木材がふんだんに使われています。壁や天井、床に地元のトウヒを使い、既存の木製ファサードもそのまま残しました。建物の前面にはギャラリーが増築され、壁面は斜めに交差させた、波状にゆらいだ山岳地帯のトウヒ板で外装されています。
- Location
- Hittisau / AT
- Completion
- 2020
- Client
- Georg Bechter Architektur, Hittisau, www.bechter.eu
- Architecture
- Georg Bechter Architektur, Hittisau, www.bechter.eu
- Structural Engineering
- zte Leitner ZT GmbH, Schröcken, www.zte.at
- Timber Construction
- dr' Holzbauer Dietmar Berchtold GmbH, Andelsbuch, www.derholzbauer.com
- Photography
- Adolf Bereuter, Dornbirn, www.adolfbereuter.com





