イルヴェルケ社センター モンタフォン

ダム湖岸に建つ長さ120メートルのこのオフィス建築は、木のスケルトン構造を現しにした、モジュール式の木造ハイブリッド建築です。プレファブ度が高く、柔軟性の大きな建物となっています。

イルヴェルケ社センター モンタフォンは、ロドゥンド水力発電所があるダム湖の湖岸に新築された、長さ120m、床面積1万平米のオフィスビルで、LCT（ライフサイクルタワー）システム構法を採用しています。このモジュール式の木造ハイブリッド構法のプレファブ度は非常に高く、木構造は現し、またスケルトン構造により全ライフサイクルを通じて大きな柔軟性を発揮します。そのため、建物の表側と裏側が明確になっているにも関わらす、270人を数える社員の仕事場はすべて等価値、窓越しの景色も堪能できるものとなりました。また、木造ハイブリッドスラブの採用などにより、現しの木構造にも関わらず、遮音や防火技術面での基準も満たされています。ハイブリッドスラブは外壁に統合されている集成材の柱の上に載せられているほか、中央軸では鉄骨の梁とコンクリートを注入した鉄柱で支えられています。