Company Expansion
オミクロン・エレクトロニクス社

社屋の増築により、個人空間のあるフレキシブルなオフィスのコンセプトが実現されました。木という素材が仕事場に健康的な雰囲気をもたらしています。
2000年のOMICRON社オフィスビル新築時の根本思想は、中庭を設け、それを囲むように可変的なオフィスを並べるというものでした。これは新しいコーポレートキャンパス建築計画にも引き継がれ、ディートリヒ・ウンタートリファラーが手掛けた増築部分でも、正面玄関の左右にそれぞれ三つの中庭が設けられています。そして各棟の接続部分に、フリーフォームのオブジェの中で休憩したり沈思黙考したりできる場、「ホットスポット」が生まれました。建築家のアンナ・ヘリンガーと粘土アーティストのマルティン・ラウホが、二階建ての粘土製の建造物と天井からぶら下がるシルク製の飛行船を制作。そして、グレゴール・アイヒンガーが垂直に層を重ねた木ボードを削った室内立体アートを創作しています。OMICRON社は、その特殊な企業文化をすでに何度も表彰されている世界的な企業です。クラウス市にある本社の拡大の目的は200人の増員および倉庫の拡張でした。その実現の際には、建築の品質と労働環境に対する高い要求が維持されています。空間プログラムとデザインには企業のフラットな組織が反映されており、すべてに等しく高価値のスタンダードが適用されています。壁はモミ材、床はナラ材、冷房に使われる天井パネルは金属製で、照明には心地良い光源を採用しています。オフィス空間は用途やチームの大きさによってフレキシブルに変えることができます。
- Location
- Klaus / AT
- Completion
- 2014
- Client
- Omicron Electronics, Klaus, www.omicronenergy.com
- Architecture
- Dietrich | Untertrifaller Architekten, Bregenz, dtflr.com
- Structural Engineering
- gbd and merz kley partner, Dornbirn, www.mkp-ing.com
- Photography
- David Matthiessen, Stuttgart, www.davidmatthiessen.com



