木造の学校、体育館と図書館

フォアアールベルク州の三つの基礎自治体が共同で建設したこの中学校は、村の幹道の緩やかなカーブに所々で寄り添う一連の大きな建物群の最初の一棟となっています。

この学校と多目的ホールは、十年の間隔をあけた二回の工期に分けて新築されました。L字型の建物の空間コンセプトには、校舎、体育館、図書館という三つの主要機能が包括されています。2003年に竣工した校舎は木造で、18か月という記録的な工期で建設され、フォアアールベルク州の厳しいパッシブハウス基準を満たした最初の建物となりました。その10年後に改修が必要となった体育館を代替する形で、新しい多目的ホールが建設されました。正確な設計、コンパクトな空間配置、高度なプレファブ化により、デザインや品質を妥協することなく、工期の最短化とコストの最適化を達成しています。施主と建築設計事務所はこのパイロットプロジェクトを通して、省資源的な建築と高品質な建築の両立が可能であることを証明しています。そしてこの学校は、国の建築・持続可能性賞をはじめとする複数の建築賞や省エネルギー賞を授賞しています。